観世流能楽師 シテ方          泉流能楽師 狂言方

梅若  実 先生   大槻 文藏先生   小笠原 匡先生
山本 博通先生   赤松 禎友先生
山崎 正道先生   武富 康之先生
受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地
52 課題 泥眼
(でいがん)
原田ちよこ 愛知県
53 課題 泥眼
(でいがん)
原田ちよこ 愛知県
68 課題 白般若
(しろはんにゃ)
関東秀康 大阪府
69 課題 泥眼
(でいがん)
関東秀康 大阪府
98 課題 泥眼
(でいがん)
住村 太 福岡県
103 課題 白般若
(しろはんにゃ)
相良 悟 福岡県
124 自由
(うば)
藤田修三 兵庫県
審査員総評
審査結果!
交流会の
ご案内

一次審査通過作品

ごあいさつ

第12回島熊山能面祭にご応募いただきありがとうございました。

今回も7人の能楽師の先生方に「舞台で使える能面」を基準とした公正で厳しい審査と助言をいただきました。

今回は、大賞の梅若実賞、大槻文藏賞が該当なしとなりました。残念なことですが、島熊山能面祭が審査基準に基づき公正で厳しい審査を行っている査証でもあります。次回には両大賞を復活させる素晴らしい作品を期待します。

審査員をお願いしている梅若玄祥先生が216日、四世梅若実を襲名されました。心からお祝い申し上げます。これまでのご協力に感謝すると共に今後もご指導いただきますようお願いします。審査員の大槻文藏先生・山本博通先生・赤松禎友先生・山崎正道先生・武富康之先生・小笠原匡先生にも大変ご協力いただきました。改めてお礼申し上げます。

今年も豊中市より「豊中魅力アップ助成金」の交付を受けることになりました。これからも地域と連携し豊中から全国に能楽・能面を発信する活動を進めたいと思います。豊中市にお礼申し上げます。

なお、今後の能面祭の在り方について、皆様のご意見を伺うためアンケート調査を秋頃に実施する予定です。その節にはぜひご協力ください。

島熊山能面祭実行委員会

第12回島熊山能面祭募集要項
  クリックで表示致します

(敬称略)

第1回島熊山能面祭
島熊山能面祭 TOP

(全応募作品 129面)

能「葵上」使用面は下記の特別賞から予定しております。
六条御息所 前シテ 審査員特別賞 泥眼 亀井紀夫氏 
         後シテ 豊中市長賞   般若 笹本 榮氏

巫女・青女房は後日発表予定です。

受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地
奨励賞
(8面)
2 自由 黒式尉
(
こくしきじょう)
小山英隆 東京都
25 課題 般若
(はんにゃ)
糸井久明 福岡県
87 自由 童子
(どうじ)
辻本和仁 大阪府
91 自由
しかみ
渡辺 清 大阪府
92 自由 延命冠者
(えんめいかじゃ)
渡辺 清 大阪府
101 課題 小面
(こおもて)
海老原彰 鹿児島県
113 課題 白般若
(しろはんにゃ)
大賀信義 広島県
121 課題 小面
(こおもて)
藤村都寿 福岡県
特別奨励賞
(2面)
35 自由 真角
(しんかく)
川井郁司 兵庫県
72 自由 大癋見
(おおべしみ)
上田一雄 京都府
東京能面展
特別賞

審査員

受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地 受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地
1 課題 泥眼
(でいがん)
松尾芳樹 大阪府 74 自由 老女小町
(ろうじょこまち)
大貫英夫 神奈川県
3 課題 般若
(でいがん)
後藤浩二 大分県 76 課題 泥眼
(でいがん)
木葉喜久哉 愛知県
4
課題 白般若
(しろはんにゃ)
後藤浩二 大分県 83 自由
(うば)
田中宏明 京都府
5
課題 泥眼
(でいがん)
後藤浩二 大分県 84 課題 泥眼
(でいがん)
田中宏明 京都府
8 課題 泥眼
(でいがん)
塚田和夫
大阪府 85 課題 泥眼
(でいがん)
田川聞悟 大阪府
9
自由 実方
(さねかた)
竹内城元 福岡県 86 自由 黒髭
(くろひげ)
田川聞悟 大阪府
11 自由
(いかずち)
麻生良一 兵庫県 89 自由 大癋見
(おおべしみ)
吉村和佐子 大阪府
15 自由 俊寛
(しゅんかん)
原田 誠 埼玉県 90 自由 祖父
(そふ)
吉村和佐子 大阪府
19 自由
(おに)
桂 利夫 京都府 96 課題 白般若
(しろはんにゃ)
山縣 徹 大阪府
27 自由 邯鄲男
(かんたんおと)
落合勇紀夫 神奈川県 97 自由 増女
(ぞうおんな)
山縣 徹 大阪府
28 課題 泥眼
(でいがん)
落合勇紀夫 神奈川県 100 課題 泥眼
(でいがん)
井口真紀 滋賀県
30 課題 泥眼
(でいがん)
古濱伊津子 奈良県 102 課題 泥眼
(でいがん)
海老原 彰 鹿児島県
31 自由 増女
(ぞうおんな)
古濱伊津子 奈良県 104 自由 増女
(ぞうおんな)
鈴木純一 神奈川県
32 自由 童子
(どうじ)
藤井欣也 滋賀県 105 自由 小癋見
(こべしみ)
栗原健一 東京都
33 自由 賢徳
(けんとく)
藤井欣也 滋賀県 111 課題 泥眼
(でいがん)
大野明子 愛知県
36 自由 節木増
(ふしぎぞう)
穴山敏文 広島県 114 自由 三日月
(みかづき)
村瀬龍一 大阪府
38 自由 大悪尉
(だいあくじょう)
菅原望元 滋賀県 119 自由 小天神
(こてんじん)
木田秀樹 京都府
46 自由 増女
(ぞうおんな)
田中徳平 福岡県 120 自由 節木増
(ふしぎぞう)
原 宏臣 島根県
51 自由 宝増
(ほうぞう)
富田隆之 鳥取県 122 自由 賢徳
(けんとく)
光畑正士 神奈川県
57 自由 中将
(ちゅうじょう)
松久仁夫 愛知県 123 自由 増女
(ぞうおんな)
窪添順子 千葉県
62 自由 廿余
(はたちあまり)
坂口多恵 京都府 126 課題 泥眼
(でいがん)
井上欣一 長野県
63 課題 泥眼
(でいがん)
境 和義 福岡県 128 自由 舌出猩々
(しただししょうじょう)
田中寿男 熊本県
71 自由 小面
(こおもて)
坪西國廣 福岡県 129 自由 中将
(ちゅうじょう)
伊庭貞一 滋賀県
73 課題 泥眼
(でいがん)
白井充夫 埼玉県

推薦部門

受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地
豊中市長賞 34
課題 般若
(はんにゃ)
笹本 榮 兵庫県
審査員特別賞
(3面)
55 自由 逆髪
(さかがみ)
岩武忠典 大分県
81
課題 泥眼
(でいがん)
亀井紀夫 福岡県
99 自由 万媚
(まんび)
住村 太 福岡県
受付
番号
応募部門 作品名 応募作者 出身地
優秀賞
(3面)
24 課題 白般若
(しろはんにゃ)
岩崎拓治 兵庫県
47 課題 小面
(こおもて)
田中徳平 福岡県
54 課題 泥眼
(でいがん)
岩武忠典 大分県

今回は残念ながら梅若実賞、大槻文藏賞が出ませんでした。

11年間、能面作家の皆さんと交流を続け、舞台で使える能面、平成の名作をめざす能面制作環境の充実を願って協力させていただきました。確かに全体のレベルは大きく上がってきているとは感じるのですが、能楽師が求める能面、後世に残るレベルの高い能面を打つにはもう一段壁を越えていただかなければ思います。

今年は「良いね」という作品が例年より少ないように感じました。課題が「葵上」でしたので、般若と泥眼が多く応募されました、しかし、この二つはたいへん難しい能面で、苦労されたと思います。皆さんの技術レベルは高く、良い面を拝見できると期待したのですが残念です。

何故かを考えるとき、皆さんは「仮面」ではなく「能面」を打たれているのですが、能面を打つ基礎的な準備をおろそかにされているのではないかとの疑問が浮かんできます。

能の曲を知り、舞台の動きを知り、能面の動きや表情の変化を理解して能面を打っておられますか?また、「写し」の理解を十分されていますか?「写し」は古面を単純に似せるのではなく、持っている眼の力や強さ、表情を写す、とともに打ち手の主張・思いを表現させることが大切です。たとえば、古色の強い黒い面をよく見かけます。古面の彩色を真似て傷まで写しておられます。何百年間も舞台で使われ続けた能面の色は写せません、黒い面は舞台で目鼻立ちがぼけて映えません、もっと自然で素直な彩色の方が舞台で生きてきます。

飾って美しいだけ、似ているだけの絵画的な面でなく、舞台進行の変化について行ける能面を打ってください。

「葵上」で見ますと、六条御息所は宮廷の高い身分の女官であり品の良さが求められます、泥眼は最初から恨らみが強いのでなく、舞台の上で怒りや恨みがだんだん高まってゆくのです、はじめから激しい感情を露骨に表すのでなく、しかし、後には激しさがほしいのです、能役者は感情の変化を表現したいのです。能面には表情を変化させるものが必要です。

般若は外見にとらわれ過ぎ、思いっきりが無く弱い作品が多いようです。一か所に集中的な強さがあればずいぶん違った作品ができるでしょう。白般若は品が必要です、ただ色が白いだけではなく、元は美しかった女性で、しかも生霊ですから人間的なところが残っているのです。般若には白・赤・黒とありますが色の違いだけではなく目・口・鼻や角にも大きな違いがあります。角と顔のバランスが取れていない作品も多かった、曲の内容を理解して打ってください。

能面により舞台で使われる時間が違います。荒面でも大癋見などは長時間使用されますので、眼によほどの力が無ければ使えません、黒髭などは短い時間の使用で一瞬の力が必要です。この違いを理解してください。般若はなぜ角が生えたのか、泥眼はなぜ怒りが募るのか、大飛出はなぜ口を大きく開けているのかそれぞれの理由をしっかりと理解して面と向き合ってください。

最後に、今回は大賞を選べませんでしたが、審査基準や能面祭の趣旨に沿って、今後も良いものを正当に評価してゆきたいと思います。今回、特別奨励賞を設けました。もう一歩でまだまだ力不足な面はあるのですが、目についた作品に対して、頑張ってくださいとの意味を込めて梅若先生と大槻先生が奨励する作品を選びました。

                                (文責・事務局)


審査結果

審査員総評